来日も決定した80年代KING CRIMSON復刻プロジェクトBEAT。そのオフィシャル代わりとなる極上フル・プロショットが登場です。そんな本作が撮影されたのは「2024年11月10日ロサンゼルス公演」。そのマルチカメラ・プロショットです。彼らは本家のエイドリアン・ブリュー/トニー・レヴィンに加えて、スティーヴ・ヴァイ/ダニー・ケアリーが顔を並べるスーパー・バンドでもあるわけですが、特に近年のヴァイは超豪華プロジェクトを掛け持ちしまくっていることでも話題。まずはそんなヴァイ中心の活動概要から近況を整理してみましょう。2024年 “G3 REUNION Tour”・1月23日ー2月10日:北米#1(13公演)“SATCH/VAI Tour”・3月22日ー5月12日:北米#2(38公演)“PLAYS THE MUSIC OF 80S KING CRIMSON Tour”*9月12日ー11月10日:北米#3(44公演)←★ココ★*11月18日ー12月18日:北米#4(21公演)2025年・4月24日ー5月12日:中南米(8公演)“SURFING WITH THE HYDRA Tour”・6月13日ー8月2日:欧州(33公演)“PLAYS THE MUSIC OF 80S KING CRIMSON Tour”*9月1日:日本武道館 これが現在までに公表されているスティーヴ・ヴァイのスケジュール。昨年はオリジナルG3の再結成ツアーも話題になりましたが、その後ジョー・サトリアーニとのSATCHVAI BANDを結成。現在ではBEATと平行させています。上記の「*」印がBEATでのライヴでして、本作のロサンゼルス公演は序盤の終わり。「北米#3」の最終公演にあたるコンサートでした。そんなショウを伝える本作は、ずばり「完全オフィシャル級プロショット」。画質/音質だけでなく、カメラワークもサウンド・ミックスも完璧ですし、会場での搬入/設営から始まるつくりもムード満点。そんじょそこらの配信プロショットとは次元の異なる作品感が宿っており、名実共に「オフィシャル代わり」となる超傑作なのです。そのパーフェクト・クオリティで描かれるのは、来る日本公演を予告するようなフルショウ。もちろん、80年代KING CRIMSONの名曲群が山盛り演奏されるわけですが、単なる再現というわけでもない。ショウは「二部構成+アンコール」となっておりますので、それぞれの内容を整理し直してみましょう。SET 1(9曲)・ビート:Neurotica/Neal and Jack and Me(*)/Heartbeat/Sartori in Tangier(*)・スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー:Model Man(★)/Dig Me(*)/Man With an Open Heart(*)/Industry(*)/Larks' Tongues in Aspic (Part III)(*)SET 2(8曲)・ディシプリン:The Sheltering Sky/Frame by Frame/Matte Kudasai/Elephant Talk/Indiscipline・その他:Waiting Man/Sleepless/Three of a Perfect Pair アンコール(3曲)・Red/Thela Hun Ginjeet※注:「★」印は本家KING CRIMSONが演奏したことない曲。「*」印は本家が80年代にしか演奏しなかった曲。……と、このようになっています。『DISCIPLINE(6曲)』『BEAT(5曲)』『THREE OF A PERFECT PAIR(7曲)』という配分でセレクトされ、そこに当時も定番だった「Red」を加えた構成。80年代CRIMSONの大代表作『DISCIPLINE』やバンド名にもなった『BEAT』が少なく、『THREE OF A PERFECT PAIR』が咲いたというのは少々意外でもありました。また、本家が演奏したことがない「Model Man」を取り上げ、ヴァイも自分らしさをたっぷり注入する(それでも違和感がないのですから、さすがザッパ門下の兄弟弟子コンビ!)など「再現」ではなく「再解釈」といった感じのステージになっています。1984年の解散から40年、奇才スティーヴ・ヴァイ&ダニー・ケアリーの力を借りて甦った80年代KING CRIMSON。未だ公式作品のない超絶プロジェクトのオフィシャル代わりを務める超極上プロショットです。上記のスケジュールをご覧の通り、日本武道館までBEATとしてのライヴはなく、本作以上の記録は登場しないでしょう。来日の予習としてもこれ以上ないパーフェクトな1枚。「2024年11月10日ロサンゼルス公演」のマルチカメラ・プロショット。単に高画質というだけでなく、カメラワークもサウンド・ミックスも完璧ですし、会場での搬入/設営から始まる作品感ムードも満点。スティーヴ・ヴァイを迎えて80年代KING CRIMSONをアップデートさせたフルショウを楽しめる。まさに「オフィシャル代わり」の超傑作です。The United Theater on Broadway, Los Angeles, CA, USA 10th November 2024 PRO-SHOT Set 1: 1. Intro 2. Neurotica 3. Neal And Jack And Me 4. Heartbeat 5. Sartori In Tangier 6. Model Man 7. Dig Me 8. Man With An Open Heart 9. Industry 10. Larks' Tongues in Aspic Part III Set 2: 11. Waiting Man 12. The Sheltering Sky 13. Sleepless 14. Frame By Frame 15. Matte Kudasai 16. Elephant Talk 17. Three Of A Perfect Pair 18. Indiscipline 19. Red 20. Thela Hun Ginjeet PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.123min.