『VOYAGE OF THE ACOLYTE』以来48年ぶりのコンセプト・アルバム『THE CIRCUS AND THE NIGHTWHALE』を送り出し、尽きぬ音楽家の魂を見せつけているスティーヴ・ハケット。新風が吹き込まれた“FOXTROT at FIFTY + HACKETT HIGHLIGHTS”をフル体験できる絶景映像が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2024年4月9日スタッフォード公演」。その極上オーディエンス・ショットです。本作は最近公開されたばかりの最新映像なのですが、ショウ自体は約半年前。現行のソロ・ツアーとも異なっていたりします。その辺の状況を知る意味でも、まずは現在進行形の活動概要から俯瞰してみましょう。2024年・1月20日+21日:フレッチング(アコ2公演)《2月16日『THE CIRCUS AND THE NIGHTWHALE』発売》“FOXTROT at FIFTY + HACKETT HIGHLIGHTS”・3月1日ー4月19日:北米(24公演)←★ココ★“GENESIS GREATS, LAMB HIGHLIGHTS & SOLO”・7月1日ー20日:欧州#1(13公演)・10月2日ー11月10日:欧州#2(23公演)2025年・1月18日+19日:フレッチング(アコ2公演)・4月4日ー9日:Cruise To The Edge出演 “GENESIS GREATS, LAMB HIGHLIGHTS & SOLO”・4月23日ー5月16日:欧州#3(14公演)これが現在までに公表されている2024年/2025年のスケジュール。『フォックストロット』50周年の“FOXTROT at FIFTY + HACKETT HIGHLIGHTS”は2022年から続いていたわけですが、現在は『眩惑のブロードウェイ』をフィーチュアした“GENESIS GREATS, LAMB HIGHLIGHTS & SOLO”に切り替わっています。本作のスタッフォード公演は、その切り前直前。最終レッグ「北米」の21公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを体験できる本作は、英に書いたような「絶景」。ポジションからして素晴らしく、ステージ前方席(恐らく3列目)で、ハケットの真ん前から撮影されている。そこから果敢に攻めまくるズームがスゴい。実のところ、カメラを高く掲げていないのか、引きになると前方客の影も映り込むのですが、その影をズームでフレームアウト。ハケットのウェストアップが画面からハミ出す光景は最前列かと思うほどの独り占め感だったりします。その没入感を支えているのは、動きの少ないハケットのステージングと落ち着きのある客層。各人ソロなど見どころを追って左右にスクロールはしますが、主役ハケットは基本的にマイクの前。その彼を中心にしているからこそ安定感もたっぷりで極めて見やすい。加えて(当然ですが)観客も大騒ぎするような層ではない。座ったままじっくりと音楽に浸りきる観客達はフレームアウトさせやすく、見どころを邪魔しない。その結果「まるでワンカメ・プロショット」と呼ぶに相応しい絶景が延々と続いてくれるのです。そんな映像美で描かれるのは、ツアーの象徴でもある公式作『FOXTROT AT FIFTY + HACKETT HIGHLIGHTS: LIVE IN BRIGHTON』とはひと味違ったフルショウ。その意味をご説明するためにも、ここで比較しながらセットを整理しておきましょう。ソロ(第一部:9曲)・サーカスと夜鯨の秘話:People Of The Smoke(★)/Circo Inferno(★)/These Passing Clouds(★)・侍祭の旅:A Tower Struck Down/Shadow Of The Hierophant・その他:The Devil's Cathedral/Every Day/Basic Instincts/Camino Royale GENESIS(第二部/アンコール:8曲)・フォックストロット(完全再現):Watcher Of The Skies/Time Table/Get 'Em Out By Friday/Can-Utility And The Coastliners/Horizons/Supper's Ready・アンコール:Firth Of Fifth/Los Endos ※注:「★」印は公式作『LIVE IN BRIGHTON』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。例年通り「第一部=ソロ/第二部=GENESIS」体制であり、目玉はもちろん第二部『FOXTROT』完全再現。これらは公式作『LIVE IN BRIGHTON』と変わっておらず、変化したのはソロの第一部。開演から『THE CIRCUS AND THE NIGHTWHALE』の新曲を3曲立て続けに披露している。いかなコンセプト・アルバムとは言え、さすがにいきなり新作の完全再現は難しかったのか、3曲だけの顔見せに留まっています。そして、この「新生・第一部パート」は現行“GENESIS GREATS, LAMB HIGHLIGHTS & SOLO”でもそっくりそのまま踏襲されている。つまり、本作は“FOXTROT at FIFTY”の最終形であるのと同時に、次なる“LAMB HIGHLIGHTS”への橋渡しでもあったわけです。それにしても、あMるで時空の流れからハミ出したようなハケットは本作でも素晴らしい。歌声も表情もギターも74歳という年齢をまったく感じさせず、彼だけ時が止まっていると言いますか、若いはずのバンド・メンバー達の老け具合で2024年を実感するくらいです。『眩惑のブロードウェイ』を濃縮アレンジしている現行“GENESIS GREATS, LAMB HIGHLIGHTS”も気になりますが、まずは本作で前ツアーを締めくくり。公式作では不可能な体験感で『THE CIRCUS AND THE NIGHTWHALE』の新曲も美味しい“FOXTROT at FIFTY”の最終形を味わい尽くせる1枚。「2024年4月9日スタッフォード公演」の極上オーディエンス・ショット。ステージ前方席(恐らく3列目)で、ハケットの真ん前という特等席から撮影され、果敢なズームでハケットのウェストアップが画面からハミ出す。公式作『LIVE IN BRIGHTON』にはなかった『THE CIRCUS AND THE NIGHTWHALE』の新曲も美味しい“FOXTROT at FIFTY”の最終形をフル体験できます。Stafford Centre, Stafford, TX, USA 9th April 2024 AMAZING SHOT!!! Solo Era 1. People Of The Smoke 2. Circo Inferno 3. These Passing Clouds 4. The Devil's Cathedral 5. Everyday 6. A Tower Struck Down 7. Basic Instincts 8. Camino Royale 9. Shadow Of The Hierophant Genesis Era 10. Watcher Of The Skies 11. Time Table 12. Get'em Out By Friday 13. Can-Utility And The Coastliners 14. Horizons 15. Supper's Ready Encore 16. Firth Of Fifth 17. Drum Solo 18. Los Endos 19. Outro Steve Hackett: Guitar, vocals Nad Sylvan: Vocals Roger King: Keyboards Rob Townsend: Sax, flute, percussion, keyboards, vocals Jonas Reingold: Bass, twelve string, vocals Craig Blundell: Drums COLOUR NTSC Approx.128min.





























