クラプトンが3年間のドラッグ中毒から晴れてカムバックを果たし実施した全米スタジアム・ツアー・ファーストレグから、終盤の7月28日に行なわれたメンフィス公演を本邦初登場の完全収録モノラル・オーディエンス・マスターとロー・ジェネレーション・サウンドボード・マスターから収録した3枚組プレスCDタイトルです。サウンドボード・ソースの方は不完全収録のPAアウトのモノラル・ソースとして既発盤が存在しますが、今回、同ソースのマスターテープから収録し直していることに加え、そこに高品質なマスタリングを施して格段に音質をアップしました。改めてサウンドボードならではの音の鮮度に驚かれることでしょう。そして、何といっても注目していただきたいのは、初公開となるオーディエンス・マスターの方です。これは、今回、独自入手したオリジナル・マスターで、録音者の友人である人物から直々に譲り受けたファースト・ジェネレーションのカセットマスターを使用しています。それをアップグレードなレベルにマスタリングしての堂々のリリースとなりました。その結果、カセット録音の年代の痕跡を残しながらも、現代のリスニング・レベルに耐えうる、クリアでサウンドバランスの良い音像となっています。マニアならきっと「いいじゃないか!」と納得いただけるクオリティです。このオーディエンス・マスターには、60分間しか収録されていなかったサウンドボードでは聴けなかったパートが収録されており、この日の全貌を初めて知ることができます。完全収録ではありますが、マスターテープに起因してI Shot The Sheriff 最初の2分間とBlues Power 0:04から5:42迄の音質が若干劣っている、I Shot The Sheriff 10:18の曲間、Crossroads 6:44の曲間にテープチェンジ箇所を含んでいる、Badge 7:44 から最後迄が欠落している、などの欠点を含んでいましたが、曲間は演奏に影響がないためそのままとし、Badgeの欠落部分は、サウンドボード・マスターから極力違和感なく補填し、真の完全収録を実現しています。「461 Ocean Boulevard」ツアーと銘打たれ、このツアーではレアなナンバーだったI Can't Hold Outが演奏されていますが、スライドプレイが主だったスタジオ・バージョンとは異なるシングルノートでプレイしていたり、Crossroadsを軽いシャッフルのリズムで演奏していたり、Let It Rainで目の覚めるような速弾きを披露したりと、魅力的な内容になっています。初めて聴くことのできるI Shot The Sheriff の後奏では、非常にシャープでエッジの効いたフレーズでオーディエンスを盛り上げる様子が捉えられています。またCrossroadsやBlues Powerでは、セカンド・ギタリスト、ジョージ・テリーのフレーズに触発されて、ツインリードでぐいぐい攻め込むなど、この時期ならではのスリリングなシーンが捉えられています。冒頭でクラプトンの紹介MCを務めたボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンドのレッグス・ラリー・スミスの前説が完全収録されていることも貴重です。本盤を聴いて初めて判明したことですが、Little Queenieではスミスをステージに呼び出して、ソロをとらせています(スミスは恐らく前説で使ったミニ・ギターを弾いていると思われます)。Tell The Truth、I Shot The Sheriff、Laylaの3曲に欠落があり、アンコールが未収録だったサウンドボード・マスターと前説から完全収録のオーディエンス・マスターとのカップリングにより、この公演を完璧に把握できる魅力的なセットが本盤です。74年ツアーらしい、典型的な公演のドキュメントと言えるでしょう。この公演は、フォガットとレイナード・スキナードをオープニング・アクトに行なわれた、今となっては豪華なものだったそうです。本盤を聴き込み、当時の雰囲気をたっぷりと味わってください。
Live at Liberty Bowl Memorial Stadium, Memphis, Tennessee, USA 28th July 1974 TRULY AMAZING SOUND/STEREO SBD(from Original Masters)
Disc 1 (62:54)
1. Introduction 2. Smile 3. Easy Now 4. Let It Rain 5. Willie And The Hand Jive 6. Get Ready 7. Tell The Truth 8. I Can't Hold Out 9. Badge
Disc 2 (44:34)
1. I Shot The Sheriff 2. Layla 3. Crossroads 4. Blues Power 5. Little Queenie
Disc 3 (72:49) STEREO SOUNDBOARD RECORDING
1. Introduction 2. Smile 3. Easy Now 4. Let It Rain 5. Willie And The Hand Jive 6. Get Ready 7. Tell The Truth 8. I Can't Hold Out 9. Badge 10. I Shot The Sheriff 11. Layla 12. Crossroads
Eric Clapton : Guitar, Vocals Jamie Oldaker : Drums Dick Sims : Keyboards Carl Radle : Bass George Terry : Guitar Yvonne Elliman : Backing Vocals





























