WHITESNAKEの1984年ツアー前半、「SLIDE IT IN (US REMIX)」と同じラインナップの「'84年の6人」時代より、唯一のサウンドボード・ライブがマスタークオリティの極上音質で登場です。「SLIDE IT IN (US REMIX)」ではベースが差し替えだったり、ミッキー・ムーディのテイクが残るなど変則的な制作でしたので、純粋な意味で「'84年の6人」のライン録 音は、この音源だけとなります。そのスコットランド・グラスゴー公演は以前から「NO HIBERNATION」や「GAMBLER COME BACK」など、定番音源のショウとして知られてきました。しかし、既発タイトルはコピーを繰り返したような音の曇りやテープ状態の悪化などが目立つもの や、激しい音飛びでガックリくるものばかり。ファンの要求を満たすレベルには遠い内容であり、長い間このツアーは「オーディエンスの方がまし」とまで言わ れる始末でした。しかし、本作は現在知られている最良のマスターを発掘し、入念なリマスター作業を経て音盤化したもので、そのクリアさと鋭利な音のエッジ は、既発が壁の外側で聴いていたとすればまさに室内、それもステージの間近に迫ったような明瞭さ。同時にこれまでの妙に膨らんだような音像からスマートに 音が抜ける切れ味に富んだサウンドへと体裁が整えられ、演奏全体だけでなくメンバー各人の細やかなプレイに至るまで抜群の聴き易さを実現しています。文字 通り、過去のあらゆる既発タイトルを一掃する決定版だと断言します!デイヴィッド・カヴァデールはバンドにジョン・サイクスとニール・マーレイを迎え、「SLIDE IT IN」のアメリカ向けリミックスを行ったのち、2月17日から3月13日にかけて全19公演のイギリスツアーの1stレッグに出発しました。本グラスゴー 公演はそのイギリスツアーの11公演目に当たり、ショウへ馴染んだバンドのプレイと一体感は、まさにイギリスツアー中のピークというに相応しい演奏を繰り 広げています。オープニングの「Gambler」から、きちんとセパレートされたバンドサウンドは聴き応え満点です。左チャンネルからはサイクス、そして 右チャンネルからはメルのギターが圧倒的なクリアさで迫り、ジョン・ロードのキーボードが染み込むように空間へ広がっていきます。ファンはこの冒頭だけで ノックアウトされてしまうでしょう!同曲からメドレー的に流れ込む「Guilty Of Love」のキャッチーなスピード感は絶品です。もちろん若きサイクスの熱いプレイも聴き逃せません。「Guilty Of Love」や「Ready An' Willing」ではスピーディなソロで圧倒し、「Love Ain't No Stranger」や「Here I Go Again」ではムーディなプレイで聴き手にため息をつかせるなど、彼のプレイからは一瞬も耳を離せません。「Crying In The Rain」はハードなエッジに満ちたプレイ、そして情感溢れるソロなど、どれを取っても素晴らしく、カヴァデールがなぜサイクスをバンドに欲したのかよく 理解できる絶品のテイクです。オーディエンス録音では混然としがちなギターの分担もくっきりと浮かび上がり、ツインを決めながらコーラスも担当するメルの マルチな才能など、分離の良いサウンドボードならではの聴き所が満載。カヴァデールが艶のある歌いまわしで聴き手を魅了する「Ain't No Love In The Heart Of The City」に、ラストを締めくくる「Fool For Your Loving」の爆発力と、ライヴの流れもメリハリが効いており、聴き始めたらショウエンドまであっと間に時間が過ぎ去ってしまいます。今回同時にリリースされる「SHERWOOD LEGEND」は「'84年の6人」時代の最高峰を活写した歴史的音源ですが、本作は放送用ライン音源ならではの安定感と聴き応えで、それに勝るとも劣ら ない極上のライヴを堪能させてくれます。マスターの都合から全体で49分弱の収録時間であり、ドラムソロやキーボードソロがカットされているのは残念です が、当時の演奏をここまで公式感覚あるサウンドで楽しめるものは他になく、ファンは絶対に必聴の内容です。(既発でカットのあった「Ready An' Willing」のコーラスパートもノンカットで収録されています!)「'84年の6人」時代は結果的にわずか2ヶ月弱の短命期でした。その前半のサウン ドボードたる本作と、最後期の極上フル・オーディエンスとなる「SHERWOOD LEGEND」。最強音源のタッグを併せ聴けるチャンス、どうぞお見逃しないように! Live at Apollo Theatre, Glasgow, Scotland, UK 1st March 1984 STEREO SBD 1. Intro. 2. Gambler 3. Guilty Of Love 4. Ready An' Willing 5. Love Ain't No Stranger 6. Here I Go Again 7. Crying In The Rain 8. Soldier Of Fortune 9. Ain't No Love In The Heart Of The City 10. Fool For Your Loving David Coverdale - Vocal John Sykes - Guitar Mel Galley - Guitar Jon Lord – Keyboards Neil Murray - Bass Cozy Powell - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING