マイケル・シェンカーを擁するUFOが、人気・演奏力ともピークに達した「LIGHTS OUT」発表当時の1977年ツアーより、6月5日のイギリス・バーミンガム公演が、1stゼネレーション・マスターを用いた極上音質のオーディエンス・ソース、CD2枚組でリリース決定! 客席からの実況録音でありながら、ライン・ソースに優るとも劣らないサウンドで、絶頂期のUFOライヴを満喫させます! キーボードにダニー・ペイロネルを加えたUFOは、'76年の「NO HEAVY PETTING」でアメリカナイズされた新境地を志向しまずが、ロックン・ロールの影響が強いダニーと、マイケルの音楽性は合致しませんでした。マイケルに配慮したフィル・モグの意向により、同年9月のアメリカツアー終了後、結局ダニーはバンドを脱退します。この時フィルが後任として迎え入れたのが、元SAVOY BROWNのポール・レイモンド。彼はそのキャリアが証明するとおり、ダニー以上にブリティッシュなテイストを持ち、キーボードだけでなくギターもプレイできるマルチ・プレイヤー。マイケルとの相性も良好でした。ここに'70年代UFOでも"最強"と形容されるラインナップが完成したのです。年が明けた'77年初頭から、彼らがロン・ネヴィソンのプロデュースにより製作した「LIGHTS OUT」は、静と動の対比が鮮やかな仕上がりとなり、ヨーロピアンな湿り気を持ちつつもハードなサウンドを志向した作風は、バンドの'70年代絶頂期を宣言する傑作となりました。UFOは'77年5月のアルバム発表と同時にツアーを開始。5月半ばまでヨーロッパをサーキットしてウォーミングアップを済ませたバンドは、6月から本格的なイギリスツアーに突入しました。本作ではイギリスでの4公演目となった、バーミンガム"タウン・ホール"でのライヴを、海外テーパー提供の1stゼネレーション・オーディエンス・マスターよりダイレクトに音盤化! 当時の客席録音としては破格と言えるクオリティで、熱気溢れるライヴをリアルに体感できます! 場内の高まるムードを見事な明度と空気の広がりで収めたサウンドは、オープニング・イントロから絶品の一言。この当時ならではの「Lights Out」による劇的な幕開けは、暗闇がいきなり輝くような鮮烈さで聴き手を驚かせます! フィルの個性的なヴォーカルを中心として、明瞭な見通しに確かな太さと厚みを持った演奏は聴き応え抜群。ソロでありありと浮かび上がるマイケルのギターはもちろん、ピート・ウェイのベースもズシンと響く存在感で聴き取れます。テーパーがステージに近かったのは音像からも明らかで、ダイレクト感溢れる音像は迫力満点。演奏中はオーディエンス・ノイズが邪魔にならないのも嬉しいポイントでしょう(しかし曲間では適度な歓声が聞こえ、臨場感も優れています)。この「Lights Out」を含め、新作からの3連発はいきなり聴き手の耳を惹き付けるでしょう。アンディ・パーカーのドラムも活き活きとした「Gettin' Ready」、繊細さとハードさがUFO流のドラマとなって折り重なる「Love To Love」の見事さは言葉も出ないほど。「Too Hot To Handle」もすでに定番曲の存在感です。5曲目でいきなり登場する名曲「Doctor Doctor」の問答無用な演奏も含めて、ライヴは前半から圧倒的な充実ぶりを聴かせます!ライヴ中盤も聴き所の連続。ダニー・ペイロネルは脱退したものの、彼が関与した「NO HEAVY PETTING」ナンバーはこのライヴでも健在。この当時ならではの選曲「On With The Action」の重厚な演奏、曲名とは裏腹に明るい「I'm A Loser」などは、ファンの大きな歓声を集めています。さらに名作「FORCE IT」からの「Out On The Streets」・「This Kids」・「Shoot Shoot」が3連発される場面も、ライヴのハイライトと言って良いでしょう。ディスク2の冒頭、MCが導く「Rock Bottom」からはライヴもクライマックス。ポール・レイモンドのキーボードも明瞭にフィーチャーされたアンサンブル、スリリングなマイケルのロングソロともに聴き応えは満点! ライヴのピークを最高の迫力と臨場感で満喫させます。アンコールはお約束の「C'mon Everybody」・「Boogie For George」に加え、前作からの「Can You Roll Her」が劇的に演奏され、約95分間のライヴを素晴らしい熱気の中で締めくくります! 優れたライヴの内容に加え、アルバム・セールスも好調な事から、バンドは順調に思われましたが、この時点でマイケルはフィルとの関係によるストレスや、過度のアルコール摂取により追い詰められた状況でした。この状況に耐えられなくなったマイケルは、6月12日のロンドン"ラウンドハウス"公演(プロショット映像「ROUNDHOUSE 1975 & 1977」でも有名)が終わった直後、バンドに無断で失踪。故郷ドイツのハノーバーへと帰ってしまうのです。この緊急事態を受け、バンドはマイケルの代役として'74年に一時在籍していたポール・チャップマンを起用。7月から8月のアメリカツアーを乗り切る事になります。上記の理由などから、マイケルがプレイしていた「LIGHTS OUT」ツアーでの'77年ライヴ音源は意外に少なく、中でも抜群のクオリティを持つ本録音は特に貴重と言えます。UFOとマイケルのファンにとってぜひコレクションしたい一本が、その価値にふさわしい2枚組CDで、ここに堂々の登場です! Live at Town Hall, Birmingham, UK 5th June 1977 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND Disc 1(50:46) 1. Intro. 2. Lights Out 3. Gettin' Ready 4. Love To Love 5. On With The Action 6. Doctor Doctor 7. I'm A Loser 8. Too Hot To Handle 9. Out On The Streets 10. This Kids 11. Shoot Shoot Disc 2(43:30) 1. MC 2. Rock Bottom 3. Let It Roll 4. C'mon Everybody 5. Can You Roll Her 6. Boogie For George Phil Mogg - Vocals Michael Schenker - Guitar Pete Way - Bass Andy Parker – Drums Paul Raymond - Keyboards