パトリック・モラッツを迎えての1975年「リレイヤー」USツアーより、7月2日ネブラスカ、リンカーン公演を、マスター・クオリティー、オーディエンス・レコーディングにて収録。未発表だったこの音源は、「危機」と「儀式」において一部テープ揺れや微細なカット・パートはあるものの、マスターそのままのロー・ジェネレーション・テープをダイレクトにフル収録したもので、ジョンのボーカル、モラッツのキーボード、そしてコーラス等も、全面クリアーに。そして何よりこの時期の怒濤のパフォーマンスは、プログレを超越した強烈でアグレッシヴなもので、その要因といえるのが、P・モラッツのジャジーでスピーディーなキーボード・プレイ。 鬼のような「危機」、鬼気迫る「錯乱の扉」、そして失禁ものの「儀式」など、20分以上の大作を3曲も披露しているうえ、ここでは、後に『究極』に収録される「悟りの境地」のワンフレーズが披露されているのもポイント。そして「錯乱の扉」をはさんでの後半は、この時期ならではの構成で、”Mood For A Day”から”Long Distance Runaround”のアコースティック・ヴァージョン、モラッツ・ピアノ・ソロ、そして”Clap”というもの。そして「儀式」の中間部のフリー・フォーム・パートからベース、ドラムと音の主役が変わっていく10分の後半部分も聴き所なうえに、アンコールは”Roundabout”と、本ツアーの目玉のひとつ”Sweet Dreams”では、ハウの素晴らしいプレイとモラッツの後半のロング・ソロも印象的。1975年北米ツアーを代表する1枚。 DISC 1 : 1. Firebird Suite/2. Sound Chaser/3. Close To The Edge/4. To Be Over/5. The Gates Of Delirium DISC 2 : 1. I’ve Seen All Good People/2. Mood For A Day/3. Long Distance Runaround/4. Keyboard Solo/5. Clap/6. Ritual/7. Roundabout/8. Sweet Dream [Live at Pershing Municipal Auditorium, Lincoln, Nebraska USA July 2nd 1975] Jon Anderson - Vocals / Steve Howe - Guitars / Chris Squire – Bass / Patrick Moraz – Keyboards / Alan White - Drums