「Springfield 1978」の曲間、曲中カットの補填用に使われた良好なモノラル・オーディエンス録音の完全収録同日音源、それが本盤です。これまでこの日の音源は、「Springfield 1978」のサウンドボードソースを含め、一切リリースされたことがありませんでした。 サウンドボードも貴重なら、このオーディエンスソースも貴重なものです。「Springfield 1978」を聴かれたお客様にはお分かりいただけるでしょうが、カット部分の補填は違和感なく繋がり、聴きやすいものだったように、このオーディエンスソースはモノラルながら、かなりの高音質だったのです。そこでこの音源をご用意したというわけです。こちらは演奏部分の欠落はまったくありませんでしたので補填の必要はなし。これ単独で成立する好音源でした。「Springfield 1978」の補填に当たっては、基本半音の20%~40%低かった元テープのピッチを修正しましたので、そのままピッチの正常な状態でのリリースとなります。本音源に欠点があったり、音質が悪かったというわけではございません。「Springfield 1978」のレビューでも述べましたが、この日のクラプトンとバンドは非常に調子が良かった。のっけからワウを駆使してのワイルドかつ流麗なソロが聴け、続くWorried Life Bluesでも全開モードに突入します。しばらくソフトな曲が続いた後は、中盤のCocaineでまた火を噴きます。後半にかけてはそのままの勢いをキープ。Double Troubleも Badgeも最高のプレイです。そして崩れることなくきちんとプレイされるLet It Rainがまたいい!やはりこの曲は名曲だと気づかせてくれます。Key To The Highwayではキーボード~マーシー・レヴィのブルースハープへのソロ回しがあります。そこで挿むクラプトンのソロは「指慣らし」程度の、曲に沿ったフレーズを奏でるだけですが、ラストに向かう二度目のソロでは真価を見せます。このメリハリが素晴らしい。そしてLaylaの後奏では、またまた2月11日のサンタモニカ公演のように、ジョージ・テリーに任せきりにするのか?と思いきや、途中からソロを引き継ぎアグレッシヴなフレーズを畳み掛けます。これを聴いていただくと、サンタモニカ公演よりも断然この日のテイクの方が上でしょう。ラストのアンコールBottle Of Red Wineでもサンタモニカほどの「おふざけ」に走ることなく、きちんと歌っています。アルコール中毒が進行していた時期、カントリーに傾いていた時期と言われていますが、70年代の、クラプトンが冴えていた時の姿がここに捉えられています。サウンドボードの「Springfield 1978」で細かな演奏の機微を聴き分けていただき、本盤でリアルな当日の会場の様子に思いを馳せていただければ完璧ではないでしょうか。「Springfield 1978」の補填に使われた本盤ですが、逆に「Springfield 1978」に補完される意味合いを持った本盤もじっくりご鑑賞いただければと思います。タルサトップス末期の活き活きとしたクラプトンを捉えた貴重な初登場音源です。
Live at Civic Center, Springfield, Massachusetts, USA 5th April 1978 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND
Disc 1 (45:19)
1. Intro 2. The Core 3. Worried Life Blues 4. Peaches and Diesel 5. Wonderful Tonight 6. Lay Down Sally 7. Rodeo Man 8. Fool's Paradise 9. Cocaine
Disc 2 (54:21)
1. Double Trouble 2. Badge 3. Nobody Knows You When You're Down And Out 4. Let It Rain 5. Key To The Highway 6. Layla 7. Bottle Of Red Wine
Eric Clapton - guitar, vocals George Terry - guitar Carl Radle - bass Dick Sims - keyboards Jamie Oldaker - drums Marcy Levy – vocals





























