ついに8年ぶりの来日公演が終わり、何を楽しみに日々を過ごしたらいいのか途方に暮れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。次の来日は、噂される『LIVE IN DONINGTON』DVD化の復刻ツアーでしょうか………。そんな先まで思いを馳せてタメ息を漏らしてしまう方にピッタリの1本が海外から入荷しました。本作は、これまでの復刻ツアーを厳選映像で綴るビッグなライヴ・セットです。定期的に80年代黄金期の復刻ツアーを実施しているIRON MAIDEN。今までに復刻ツアーは3回ありました。最初がDVD『鋼鉄の処女』から『頭脳改革』までの“EDDIE RIPS UP THE WORLD TOUR 2005”、2つめが『パワースレイヴ』時代を復刻した“SOMEWHERE BACK IN TIME WORLD TOUR 2008-2009”、3つめが『第七の予言』時代の“MAIDEN ENGLAND WORLD TOUR 2012-2014”です。本作は、そんな3つの復刻ツアーから「コレぞ!」の傑作映像を厳選した3枚組です。それぞれのツアーには『EDDIE RIPS UP GOTHENBURG』『PERFECT SLAVE』『ROCK IN RIO 2013』『ROCK AM RING 2014』といった極上プロショットもありますが、本作はクオリティだけでなく“極上視野の体験感”にこだわって厳選したオーディエンス・コレクション。それでは、3公演を1つずつご紹介していきましょう。
【ディスク1:2005年9月2日ロンドン公演】
まず登場するのは、“EDDIE RIPS UP THE WORLD TOUR 2005”。オーディエンス・ショット自体が少ないツアーですが、その中でもメモリアルなハマースミス公演をセレクトしました。このライヴは、ツアー最終日にして、多発性硬化症に苦しむクライヴ・バーのチャリティとして開催されたもの。この日の収益はすべてクライヴの治療費に充てられました。そんなメモリアル・コンサートを記録した本作最大の旨みは、クオリティ。ステージ左側(デイヴ・マーレイ側)からの撮影で、三脚を使ったと思しき安定感はバツグン。さらに約10年前とは言え、当時最新のデジタル機材による画質は非常に素晴らしく、ズームで寄るとまるでプロショットかのようにビビッドなのです。そのクオリティで綴られる「Murders In The Rue Morgue」や「Another Life」や「Prowler」や「Remember Tomorrow」や「Where Eagles Dare」や「Die With Your Boots On」や「Drifter」………とてもここに挙げきれないくらいの超名曲群の猛ラッシュ。もう、最っ高! しかも、こうしたクラシックスがハマースミスによく似合い、猛烈に歌う、歌う! 歌うっ!! ただでさえ嬉しい復刻ライヴなのに総てが始まったロンドンの伝統会場なのですから、それはそれはもう80年代ムードが特濃なのです。さらに、この日、この映像だけの感動シーンは「Iron Maiden」。もちろん、脳みそを収納する巨大エディによる大熱狂の最中、車椅子に座ったクライヴが登場。現メンバーと7人の中央に集まり、その光景に万雷の喝采を贈るロンドンのメタル者たち……。この8年後にクライヴは亡くなってしまいましたが、彼らは最後までファミリーだった。その美しい光景を目撃できるだけでなく、想いを同じくする観客たちに囲まれて体験する映像なのです。
【ディスク2:2009年2月10日ベオグラード公演】
続いては、“SOMEWHERE BACK IN TIME WORLD TOUR 2009”のベオグラード公演です。このツアーでは日本公演もありましたし、オフィシャルDVD『FLIGHT 666』も有名。しかし、実は2008年と2009年ではセットリストが違いまして、日本公演も『FLIGHT 666』も2008年でした。それに対し、本作は2009年の初日で、オフィシャルにはない「Wrathchild」「Children Of The Damned」「Phantom Of The Opera」「The Evil That Men Do」「Sanctuary」も観られます。特に「Children Of The Damned」は、他の復刻ツアーでも演奏されていない曲です。余談ですが「The Trooper」の前でエイドリアン・スミスが「Wasted Years」のリフを弾いてしまい、ブルースに静止されるシーンも観られます。
ディスク1はハマースミスの親密感が熱いライヴでしたが、こちらは約2万人の熱狂が渦巻くスケール感が凄い。デイヴ・マーレイ側の2階席からの撮影で、視界に前列の頭や腕が一切入らず、100%ステージだけが占領する視野が素晴らしい。ハッキリ言えば遠景撮影なのですが、ディスク1よりも4年が経過しているせいか、デジタル画質のクオリティはさらに向上。ググッと寄っても手ぶれがなく、凄まじい安定感でデジタル高画質が揺るがない。さすがに遠景だけに表情のドアップとまではいきませんが、それを補填するのがスクリーン。「ここはアップで観たいな」と思うところでスクリーンを映しだし、まるでプロショット。客席撮影ならではのスペクタクルからプロショット・ライクな超アップまで、自在に堪能できる1本なのです。そして、遠景だからこそ見渡す会場の大きさ、沸き上がる歓声の巨大なスペクタクルが猛烈! ディスク1が故郷ならではの熱狂だとすれば、セルビアは“やっと再会できた大物”への憧れが爆発する熱狂。ベオグラードと言えば、旧ユーゴスラヴィア時代でも首都であり、“WORLD SLAVERY TOUR”・“SOMEWHERE ON TOUR”でライヴが実現。当時は“鉄のカーテンを越えた”と話題になりました(公式ビデオ『BEHIND THE IRON CURTAIN』当時のことです)。しかし、その後にユーゴスラヴィアは国家分裂、血で血を洗う長い長い内戦に突入し、音楽どころではなくなった。ユーロロックを愛好される方なら、この時代に数々のユーゴのバンドが音信不通になり、今なお生死不明のヒーロー達に胸を痛めた経験もあるのではないでしょうか。そして、21世紀に入って内戦が終結、再びIRON MAIDENが訪れ、当時を復刻して魅せた。つまり、本作に映し出される観客の中には、取り戻した平和を謳歌する人、初めて目にする王道ヘヴィメタルに目を輝かせる人、そして、かつて共にMAIDENを愛した友人を想う人たちがいる。この映像の熱狂がどこか他と違うのは、そんな万感、歴史的な惨劇を生き抜いた想いが詰まっているからかも知れません。
【ディスク3:2012年7月4日ミルウォーキー公演】
最後は、“MAIDEN ENGLAND WORLD TOUR”。このツアーも「前半(2012年/2013年)」と「後半(2014年)」でセットリストが変わりますが、美味しいのは「前半」の方。前半だけの曲は「Afraid to Shoot Strangers」「The Clairvoyant」「Running Free」の3つですが、特に「Afraid to Shoot Strangers」は、6人編成になってからこの時期にしかやっていないのです(ちなみに、後半(2014年)だけの曲は「Revelations」「Wrathchild」「Sanctuary」で、いずれも他の復刻ツアーでお馴染み)。そんなツアー前半の代表オーディエンスとなる本作は、なんと最前列ショット。ステージ中央よりやや左寄りでちょうどエイドリアン・スミスの真ん前からの撮影です。ハンディカメラの揺れが多少ありますが、最前列ですか前列の影が入るわけもなく、ズームなどなしでもエイドリアンやデイヴ、そして走ってくるブルースやスティーヴも激近(スニーカーの靴紐まで見える!)。「Run To The Hills」の海賊・竹馬エディ、「Iron Maiden」で登場する巨大エディも障害物一切なしの直近で見られます。そのポジションは音声に現れており、激近のぶっといサウンドが素晴らしい。特にスティーヴのベースはバッキバキで、80年代初期の“あの”サウンドがこれでもかと炸裂。音も映像も最前列の旨みたっぷりで、“MAIDEN ENGLAND WORLD TOUR”を最前列で体験できる1本なのです。日本には来てくれなかった“EDDIE RIPS UP TOUR”や“MAIDEN ENGLAND TOUR”、さらに来日のあった“SOMEWHERE BACK IN TIME TOUR”にしても日本とは違うセットリスト。それら超・美味しいショウを客席視点で楽しめるお得なライヴ・セットです。プロショットも良いですが、ライヴの楽しさは体験してこそのもの。その“体験感”を厳選の極上クオリティで5時間7分間も味わわせてくれる猛烈な1本。次なる再現ツアーで来日してくれるか分かりませんが、それを切に願いつつ、今は本作で“極上のMAIDEN体験”を存分にお楽しみください!
Hammersmith Apollo, London, England 2nd September 2005 Belgrade Arena, Belgrade, Serbia 10th February 2009 Marcus Ampitheater, Milwaukee, Wisconsin, USA 4th July 2012Disc 1 (101min.)
Disc 1 Eddie Rips Up the World Tour Hammersmith Apollo, London, England 2nd September 2005
1. Introduction 2. Ides Of March 3. Murders In The Rue Morgue 4. Another Life 5. Prowler 6. The Trooper 7. Remember Tomorrow 8. Where Eagles Dare 9. Run To The Hills 10. Revelations 11. Wrathchild 12. Die With Your Boots On 13. Phantom Of The Opera
14. Hallowed Be Thy Name 15. Iron Maiden 16. Running Free 17. Drifter 18. Sanctuary
Disc 2 (102min.) Somewhere Back in Time World Tour Belgrade Arena, Belgrade, Serbia 10th February 2009
1. Introduction 2. Churchill's Speech 3. Aces High 4. 2 Minutes To Midnight 5. Wrathchild 6. Children Of The Damned 7. Phantom Of The Opera 8. The Trooper 9. Wasted Years 10. Rime Of The Ancient Mariner 11. Powerslave 12. Run To The Hills 13. Fear Of The Dark
14. Hallowed Be Thy Name 15. Iron Maiden 16. Number Of The Beast 17. The Evil That Men Do 18. Sanctuary
Disc 3 (104min.) Maiden England World Tour Marcus Ampitheater, Milwaukee, Wisconsin, USA 4th July 2012
1. Moonchild 2. Can I Play With Madness 3. The Prisoner 4. 2 Minutes To Midnight 5. Afraid To Shoot Strangers 6. The Trooper 7. The Number Of The Beast 8. Phantom Of The Opera 9. Run To The Hills 10. Wasted Years 11. Seventh Son Of A Seventh Son 12. The Clairvoyant
13. Fear Of The Dark 14. Iron Maiden 15. Aces High 16. The Evil That Men Do 17. Running Free
Bruce Dickinson - Vocal Steve Harris - Bass Dave Murray – Guitar Adrian Smith - Guitar Janick Gers - Guitar Nicko McBrain - Drums
COLOUR NTSC Approx.307min.(TOTAL)





























