マイケル・シェンカー在籍時のUFOが残したプロショット映像の中でも、イギリス・ロンドンの"ラウンドハウス"におけるライヴ映像は、'75年と'77年の双方が定番として知られています。この2本をひとつにカップリングした本作「ROUNDHOUSE 1975 & 1977」は、前回リリースされた際にも、「定番を優れたクオリティで楽しめる」とファンに好評でした。今回はこの高品位な映像タイトルを、UFOのブートレッグ、いや全てのハードロックライヴ盤を代表する程の名作「LIVE FORCE」のボーナスディスクとして新たにリリース決定! 映像と音源を併せて、'絶頂期を迎えたUFOのライヴを、より深く知る事が出来るでしょう。 前半に収録されている'75年12月18日の映像は「FORCE IT」リリース後のライヴにおけるもので、マイケルのほかフィル・モグ、ピート・ウェイ、アンディ・パーカーといった面々に加え、元HEAVY METAL KIDSのダニー・ペイロネルをキーボード兼サイドギターとして迎えた編成でのもの。オープニングの「Out In The Streets」から「FORCE IT」ナンバーをメインに約24分間収録しています。人物の輪郭もくっきりとし、色のにじみも気にならない画質は、見る者にマスター・クオリティを確信させるでしょう。ルックスも若々しいフィルのパフォーマンスからはこの時代ならではのパワーと勢いを感じます。マイケルのギターにはすでに現在へ通じる切れ味があり、才気あふれるプレイは必見です。2曲目の「All Or Nothing」は、'66年にSMALL FACESがヒットさせた楽曲のカバー。ダニー在籍当時のUFOが定番として取り上げていた楽曲で、2007年にリリースされた「NO HEAVY PETTING」のリマスター盤にも"未発表スタジオ・トラック"とされるテイクが収録されていました。「LIVE FORCE」にも収録されているこの曲を、優れたプロショットで楽しめるのもファンには嬉しいところです。「FORCE IT」でもハイライトになっていた3曲目の「This Kids」はヘヴィでパワフルな演奏がファンの目を惹き付け、ここでも目玉と言えるナンバーになっています。続く「Shoot Shoot」のキャッチーな曲想とは対照的で、この二曲は見逃せないパートを構成しています。ラストはマイケル加入前からバンドが定番としていたロックンロール・スタンダードの「C'mon Everybody」が軽快に締めくくります。シャツを脱ぎ捨て熱演するフィルの姿も必見です。 続いての3曲・約15分間はキーボード奏者がダニー・ペイロネルからポール・レイモンドに交代した「LIGHTS OUT」の発表後、'77年6月12日の映像です。近年のデジタル素材のような鮮明さではないものの、35年近く前の映像としては充分以上の明度と鮮度があります。またフィルムの質感を漂わせた画面はレトロで独特な印象を観る者に与え、当時の雰囲気を肌で感じる事が出来るでしょう。きちんとミックスが施されたライン音源も聴き応えがあり、画面と演奏の双方でファンを楽しませてくれます。新曲の「Lights Out」そして「Too Hot To Handle」の熱い演奏からは、UFOが'70年代のピークを彩った黄金のラインナップならではのエネルギーを感じます。特に「Lights Out」はバッキング・ソロ共にマイケルのギターが冴え渡る秀逸なテイク! 最後は'75年のテイクに未収録だった「Let It Roll」がパンチに富んだプレイでクロージングを飾ります。 全編の8曲で40分弱の映像ですが、本作収録の内容はオリジナル・メニューに加えて画質・音質ともに過去最良と言って良いクオリティです。'75年と'77年の双方で楽曲の重複もなく、ファンはオープニングからクロージングまで一気に楽しめてしまうでしょう。双方を見比べる事で、キーボード・プレイヤーの交代がバンドに与えた影響もうかがえるなど、バンドの変化も直感的に理解できます!本作はUFOのブートレッグ音源を代表する決定版「LIVE FORCE」と同時期のライヴを、極上の映像でカップリングしたファン必携タイトルです。エネルギッシュで情熱的なUFOライヴを、音と映像の両方からじっくりとお楽しみください! Roundhouse, London, UK 18th December 1975 & 12th June 1977 PRO-SHOT Live at Roundhouse, London, UK 18th December 1975 1. Out In The Street 2. All Or Nothing 3. The Kids 4. Shoot Shoot 5. C'mon Everybody Phil Mogg - Vocals Michael Schenker - Guitar Pete Way – Bass Andy Parker - Drums Danny Peyronel - Keyboards Live at Roundhouse, London, UK 12th June 1977 6. Lights Out 7. Too Hot To Handle 8. Let It Roll Phil Mogg - Vocals Michael Schenker - Guitar Pete Way - Bass Andy Parker – Drums Paul Raymond – Keyboards