「1986年11月1日モントリオール公演」。良い機会ですので、ここで最強バンド唯一のワールドツアーをトータルで俯瞰してみましょう。
【1986年】《7月7日『EAT 'EM AND SMILE』発売》・8月12日-15日:リハーサル(4公演)・8月16日-10月11日:北米#1(38公演)・10月23日-12月19日:北米#2(38公演)←★ココ★【1987年】・1月6日:リハーサル・1月7日-2月22日:北米#3(28公演)
これが“EAT 'EM AND SMILE TOUR 1986-1987”の全体像。本作のモントリオール公演は8公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを収めた本作は、以前から傑作オーディエンス・ショットで知られてもきました。本作はその最高峰版。このツアーの代表映像と言えばデトロイト公演(『DEFINITIVE DETROIT 1986』でお楽しみ頂けます)ですが、この映像も驚異的。ステージ中央正面のスタンド席からやや見下ろしで撮影しており、最前席の手すりを三脚代わりにしているのか、遮蔽物ゼロの視界と安定感が凄い。デイヴ・ヴァイ・ビリーの3人がそれぞれ巨大ステージを左右に走り回る超アクティヴなショウにも関わらず、手ブレもなく見どころを押さえまくっているのです。これだけの映像を成し遂げたのは、80年代モントリオールを代表する名手。先日、ギフト・リリースされて大人気を博したVAN HALENの『MONTREAL 1984』を記録した人物で、アングルもテクニックも酷似。あの超映像のEAT 'EM BAND版でもあるのです。そして、本作はマスター鮮度もバツグン。有名映像だけに動画サイトなどでも公開されていますが、ボケボケのサイト映像とはまったく違う。大元マスターそのものかは断言しかねるものの、かなり上位なのは間違いなく、発色もナチュラルならディテールも超鮮やかなのです。そして、その映像美で描かれるショウこそが凄い、凄すぎる! とにかくフロント3人がド派手で超アクティヴ。飛ぶわ、走るわ、まるでアンガス・ヤングが3人いるかのよう。しかも、デカい。メンバー全員が180センチ超えの長身であり、3人のビッグタワーが駆け回る。前述のように、この撮影者は1984年のVAN HALENも記録しているわけですが、あれだけ巨大だったモントリール・フォラムが小さく見えるほどです。しかも、コンビネーションも絶妙。すぐに崩壊してしまっただけにあまり仲の良いイメージはない3人ですが、ステージではまるで一緒に生まれ育った兄弟のよう。ヴァイ&ビリーは頻繁に並んでは互いの指板にちょっかいを出し合い、「Ladies' Nite In Buffalo?」やショウ後半のソロタイムでは、ほとんどコント。もちろん、デイヴも負けてはいない。ビリーに寄り添ってはスキャットと速射フレーズをかけ合い、そのデイヴの股間からヴァイがヘッドを突きだしては男根のマネ……。
とにかくステージは運動場で、音楽をオモチャにして遊ぶ遊ぶ。とかくヴァイとビリーのスゴ腕ばかりが注目される時期ですが、本質はそこではない。2人とも超絶な技だけでなくユーモア精神が爆発。そして、デイヴも交えた3人とも音楽的なセンスも引き出しもバツグンだからこそ、音の羅列にならず、笑えるほどに面白いのです。そして、グレッグ・ビソネットもジャズ/フュージョン界で活躍するだけあって、豪放磊落な3人に決して引けを取らない。……この凄味、楽しさは映像なればこそです。そんなフルショウに加え、本作には貴重なプロショット映像もボーナス収録。日本のテレビ番組“夜のヒットスタジオ”に出演したものですが、1988年の来日時ではなく、ビリーもいるEAT 'EM BAND時代の生中継映像。司会者が「声が玉川良一に似てますね!」と飛ばすトークも楽しく、「Yankee Rose」のパフォーマンスがマルチカメラ・プロショットで観られます(演奏はマイムですが)。EAT 'EM BAND時代のプロショットが存在していただけでも衝撃な上に、それが日本放送。正直なところ、このパートのみ画質が良くないものの、貴重なプロショットには圧倒されます。まったくもって凄い。すべてが凄すぎるEAT 'EM BAND。単に楽器の達人を揃えても“最強”とは呼ばれない。圧倒的な超絶技巧もオモチャにしかならない超エンターテインメント・ショウ。まさに奇跡のロックバンドのフルショウを極上クオリティで体験できる大傑作映像。
Live at the Forum, Montreal, Quebec, Canada 1st November 1986 AMAZING SHOT (108:46)
1. Intro. 2. Shy Boy 3. Tabacco Road 4. Unchained 5. Panama 6. Bissonette Drums Solo 7. (Oh) Pretty Woman 8. Elephant Gun 9. Ladies' Nite In Buffalo? 10. Everybody Wants Some!! 11. On Fire 12. Bump And Grind 13. Ice Cream Man 14. Big Trouble 15. Yankee Rose
16. Vai & Sheehan Solos 17. Ain't Talkin' 'Bout Love 18. Goin' Crazy! 19. Jump 20. California Girls
Japanese TV Program 1986
21. Interview 22. Yankee Rose
David Lee Roth - Vocals Steve Vai - Guitar Billy Sheehan – Bass Gregg Bissonette - Drums Brett Tuggle - Keyboards
COLOUR NTSC Approx.109min.





























