“US + THEM TOUR”が生んだ新たなる大傑作『OAKLAND 2017』。そのサウンドが素晴らしいほど、その向こう側に広がる“光景”も気になるもの。当日のオーディエンス映像集をご用意しました。本作はライヴ後に噴出したさまざまなオーディエンス・ショットを精査、組み合わせたもの。おおよそ5台のカメラを駆使し、ショウの大半を再現いたしました。“大半”ということは“フル”ではない。4曲「When We Were Young」「Deja Vu」「The Last Refugee」「Us and Them」が未収録の不完全版です。誰でもカンタンに撮影できる現代では、無数の細切れ映像が登場するわけですが、その1つひとつは撮影者が「この曲を残したい!」と思ったときにだけ撮影される。そのため、どうしてもPINK FLOYDナンバーに偏ってしまい、新曲は少なくなりがちなのです。そして、撮影者が少ない曲は、クオリティのピラミッドも小さくなり、自然と頂点も低くなる。もちろん、何でもかんでも構わず収録すれば完全版映像も不可能ではないのですが、本作はあくまでも「クオリティ」にこだわり、心ゆくまでショウに没入できる完成度を優先。強力な映像のみで構成いたしました。それだけに、本作のクオリティは特級。5台のカメラを駆使しているため、ポジションや視点をひと口に「○○だ!」と言い切ることは出来ないのですが、通して変わらないのは「画質」。いずれも厳選に厳選を重ねただけはある美麗映像なのです。そして、もう1つのポイントはスクリーン。すでに幾つもの映像作品でレポートしてきましたが、腕の良い撮影者ほど見どころを直写したがるもの。しかし、本作ではあえてスクリーン主体の映像をセレクトしており、多彩な映像演出がたっぷりと目撃できる仕上がりにいたしました。数々のCGや舞い狂うレーザー光線、巨大なバタシー発電所、降り注ぐ紙吹雪……。これまでの映像でも確認できたシーンですが、それが遠景中心の巨大感で迫る。その鮮明な画質も併せ、できる限り大画面でご覧頂きたい一大絵巻なのです。ハリウッドの大作映画もかくやの映像芸術の世界。その見事さだけでなく、“大きさ”までも体感できる1枚。 Live at Oracle Arena, Oakland, CA. USA 10th June 2017 (110:59) 1. Speak to Me 2. Breathe 3. One of These Days 4. Time 5. Breathe (Reprise) 6. The Great Gig in the Sky 7. Welcome to the Machine 8. Picture That 9. Wish You Were Here 10. The Happiest Days of Our Lives/Another Brick in the Wall Part 2 11. Another Brick in the Wall Part 3 12. Battersea Rises SFX 13. Dogs 14. Pigs (Three Different Ones) 15. Money 16. Smell the Roses 17. Brain Damage 18. Eclipse 19. Band Introductions 20. Vera 21. Bring the Boys Back Home 22. Comfortably Numb COLOUR NTSC Approx. 111min.