2017年5月26日、イギリス、リバプールで開催された野外イベントに、ジョン・ケイルが登場。そしてあのVUのファースト・アルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』の発売50周年記念として、なんとアルバム全曲再現ライブを行った模様を、各種オーディエンス映像をもとに、マルチ・カメラミックス仕様にて、93分にわたりコンプリート収録。 数種類の良好オーディエンス映像を、プロユースの編集により、パートによってはプロショット・レベルのクオリティーによるもので、安定したアングルをメインに、至近距離からの良好ショットも随所に挿入。そしてまさに奇跡の一夜と言われたこのスペシャル・ライブは、現存するオリジナル・メンバーであるケイルが、自身のトリオ・バンドに現在イギリスのアンダーグラウンド・シーンで活躍するアーティスト達をゲストで迎え、VUナンバーを披露するという形式で、ケイト・モスの元夫ジェイミー・ヒンス率いるザ・キルズをはじめ、反体制を貫く究極のインディ・バンド、ファット・ホワイト・ファミリー、さらにスーパー・ファーリー・アニマルズや、全員が医師の衣装に身を包んだ異色バンド、クリニックに、ワイルド・ビースツなど、多彩なゲストが参加。そして大きな期待の中始まったライブは、ケイルがピアノを連打してスタートする”I'm Waiting for the Man”で幕を開け、なんといきなり客席へステージから大量のバナナが投げ込まれる演出も。そしてセカンドからの”White Light White Heat”につなぎ、その後はあのバナナ・アルバムのナンバーが次々と披露され、”Venus in Furs”ではもちろんケイルのヴィオラもフューチャー。さらに”Femme Fatale”や”Sunday Morning”では、ニコを思い起こすは女性ボーカルが華を添え”Black Angel's Death Song”、”European Son”と、陰鬱かつ様式美に溢れた世界観を表現し、ラストはルー・リードへの追悼の意も込めて”Heroin”で本編はエンド。 そして大観衆のアンコールに応じて始まったのは、当日のゲストも全員登場しての”Sister Ray”!! まさに60年代VUの象徴とも言える、ノイズ・ミュージックの原点ナンバーを、アルバム以上にいつ果てることもなく20数分間にわたり撒き散らし大団円。この一夜かぎりの奇跡のライブを、ベスト・クオリティーにて収録のうえ、さらにdisc:2には、ケイルの2011年以降の活動の中で製作されたビデオ・クリップに、2012年のスタジオ・ライブなどもプロショット映像にて71分にわたり追加収録。特に盟友ルー・リードに捧げるため、新しくレコーディングされた"If You Were Still Around"では、在りし日のルーとニコの映像も使われていたり、2016年に再録された名曲"Hallelujah”は、サスペンス仕立ての意味深な映像となっており、加えて2012年シアトルでのスタジオ・ライブも、”Guts”などが披露されクールなロック・サウンドを展開。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド誕生から50年の時空を超えて、新たな伝説が今ここに。 Disc 1 : Opening / I'm Waiting for the Man (w/ Jamie Hince from The Kills on guitar) / White Light White Heat ( w/ Jamie Hince and Alison Mosshart from The Kills / All Tomorrow's Parties (w/ Fat White Family) / Venus in Furs / I'll Be Your Mirror (w/ Wild Beasts) / Run Run Run (w/ Clinic) / Black Angel's Death Song (w/ Gruff Rhys) / Femme Fatale (w/ Nadine Shah) / There She Goes Again (w/ Wild Beasts) / Lady Godiva's Operation (w/ Gruff Rhys) / European Son (w/ Clinic) / Sunday Morning (w/ The Kills) / Heroin (w/ Fat White Family) / Sister Ray w(/ all guests) / End Credits [Liverpool Sound City Festival : at Liverpool ,UK May 26th 2017 :93mins. ] ◇ John Cale - vocals, keyboards, viola / Dustin Boyer - lead guitar, samples / Joey Maramba - bass Deantoni Parks: drums, samples Disc 2 : Opening / Catastrofuk (PV 2011) / Whaddya Mean By That (PV 2011) / Face To The Sky (PV 2012) / If You Were Still Around (PV 2015) / Close Watch (PV 2015) / Hallelujah (PV 2016) [JOHN CALE Video Clips 2011-2016] You Know More Than I Know / December Rains / Interview / I Wanna Talk 2 You / Guts [Live on KEXP 2012]