超人グラハム・ボネットと、革命児イングヴェイ・マルムスティーンによる伝説のALCATRAZZ。そのプロショットの総てを世界最高峰クオリティでパックした「METALLIC LIVE '84」。クオリティ面だけでなく、イングヴェイ登場!の衝撃も強烈な1本です。本作は、そのショックウェーヴをさらにリアルに、鮮明に伝えてくれるオーディエンス・アルバムです! まずは、日程を整理しましょう。衝撃のALCATRAZZ初来日は、以下の全4日5公演でした。1984年1月24日:大阪フェスティバルホール【本作】1984年1月26日:名古屋市公会堂 1984年1月28日:中野サンプラザ【METALLIC LIVE '84】1984年1月29日:中野サンプラザ(昼)1984年1月29日:中野サンプラザ(夜) 「LIVE SENTENCE」は3公演目の中野サンプラザですが、本作は、まさに衝撃パンチ1発目の大阪公演です。この会場に満ちた空気は、まさに特別。“グラハム・ボネットのニューバンド!”として注目を集めたデビュー作「ALCATRAZZ」でしたが、実際に針を落として飛び出したのは、そんな次元ではなかった。RAINBOW、MSGの流れに乗る美しいメロディ、グラハムの凄まじい絶唱が轟くにも関わらず、その総てを忘れてしまうほどにギターの速弾きが強烈。常識を覆す(当時の感覚からすれば「常軌を逸した」といった方が良いかもしれません)スピードに、「早回しじゃないのか?」と思うほど信じがたかった。どう弾いてるのか? 本当にライヴで弾けるのか? 開演を待つ会場には、新御三家の一角が歌う「ナイト・ゲーム」で和みながら(凄い選曲だ……)も、期待と疑念の混じった「この目で確かめてやる!」という空気が漂っているのです。そして「Incubus」からコードをかき鳴らして開演。万雷の手拍子で1発目の「Too Young To Die, Too Drunk To Live」を迎える観客。リフの端々ですでに超速オブリをかますイングヴェイですが、雰囲気が変わるのがギターソロに入ってから。構築感あふれる前半から白熱する後半に入ると、万雷の手拍子が小さくなっていくのです。「本当に弾いてるのか?」どころか、爆アクションしながらスタジオ以上に正確で圧倒的な弾き倒しを叩きつけられ、「なんだこれは!?」と呆気にとられる様子がありありと伝わるのです。そんな微妙が空気感まで分かるほど、本作のサウンドは絶品。注目のギター&ヴォーカルはもちろんのこと、リズム隊やキーボードも極めてクリアでサウンドボードのよう。その上で観客の反応も鮮明で、ピッタリとリズムに合わせる80年代感覚満点の手拍子が、スケール感たっぷりに広がります。どの曲も素晴らしく録れていますが、録音の美点が最高に輝くのは「Night Games」です。手拍子に加え、美しい整合感までも湛えた大合唱。それらを総てを引き裂くように切り込んでくるイングヴェイの正確無比な速射ギター……なんて素晴らしい!グラハムの抑えたヴォーカリゼイションが光る「Big Foot」、メジャーキーでイングヴェイが弾ける「Island In The Sun」、「Jet To Jet」、グラハムが入りをトチる「Desert Song」などなど、聴きどころだらけの初日。それが衰えることのないスーパーサウンドで堪能できるのです。この後、ソロに転向してからビッグ・イン・ジャパンとして数々の名演・伝説を刻んでいくイングヴェイ。本作は、そんな彼と日本の初対面をリアル&クリアに捉えきった傑作中の傑作録音です。 Live at Festival Hall, Osaka, Japan 24th January 1984 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters) (73:16) 1. Intro 2. Incubus 3. Too Young To Die, Too Drunk To Live 4. Hiroshima Mon Amour 5. Desert Song 6. Night Games 7. Big Foot 8. Island In The Sun 9. Kree Nakoorie 10. Guitar Solo 11 Since You Been Gone 12. Suffer Me 13. Jet To Jet 14. Evil Eye 15. Lost In Hollywood 16. All Night Long Graham Bonnet - Vocal Yngwie Malmsteen - Guitar Gary Shea - Bass Jan Uvena – Drums Jimmy Waldo – Keyboards