何というライヴアルバム、何という衝撃! まさか、まさか最高傑作がこうも連日更新されるとは……。史上最高のブルースロック・ツアー“COME AN’ GET IT Tour”の頂点録音が新発掘。全世界初公開のライヴアルバムが2CDで登場です!! 【史上最高峰をあっさり更新した驚異の初登場録音】そんな本作に永久保存されているのは「1981年6月27日:名古屋市公会堂」公演。その超絶級オーディエンス録音です。本稿に目を留められた方ならピンと来ていらっしゃると思いますが、本作は大評判を賜っている2連作『OSAKA 1981 1ST NIGHT』『同 2ND NIGHT』と同録音家コレクション。これまで王座に君臨していた頂上作『NAGOYA 1981(Zodiac 253)』ともまったく異なる新録音なのです。その辺の関係をアタマに馴染ませるためにも、ツアー日程でコレクションを整理してみましょう。・6月22日『ASAKUSA ROCK!』・6月23日:浅草国際劇場 ・6月25日『DRAGONSNAKE』(中野:追加)・6月26日:中野サンプラザ(追加公演)*6月27日:名古屋市公会堂 ←★本作★*6月29日『OSAKA 1981 1ST NIGHT』*6月30日『OSAKA 1981 2ND NIGHT』「*」印は同録音家コレクション。 以上、全7公演。前述した大阪の姉妹2連作は最後の2日間であり、本作の名古屋公演はその1つ前。つまり、今回の3連作は「西日本3DAYSの同録音家コンプリート」でもあるのです(それ以前はすべて東京)。そんな3連作ではありますが、クオリティでも「最高峰更新の三姉妹」でもある(なんかキャッツ・アイみたいな言い方が嫌ですが)。クラシック白蛇コレクターの方でしたら、これがとんでもない事だとご理解頂けるでしょう。何しろ、これまで名古屋公演を伝えてきた『NAGOYA 1981(以降、前作)』は名盤中の大名盤。クラシック白蛇の全オーディエンス録音の中でも「最もサウンドボード的」と言われたド密着感を誇る超極上の決定盤でした。あの高い高い「名作の頂」を超える……そんな事があり得るのだろうかと、今なお疑念を払拭しきれないくらいの大名盤なのです。しかし、実際に本作は超えてしまった。実のところ、物理的なド密着感に関しては前作を超えてはいないのですが、解像度と申しますが、ディテールの細やかさやセパレート感、そして美しさは本作が圧倒している。その差は1曲目の「Walking In The Shadow Of The Blues」からして明らか。バンド全体がズンズンとリズムを刻んでいくわけですが、本作は2本のギターとベース、キーボード、ドラムがすべてきっちりと分かれている。前作でも普通以上に鮮やか&繊細ではあったものの、ギターとベースは渾然一体となっていました。つまり、前作は「塊」で推してくるところまで、本作は「重層感」が宿っているのです。上記は同日の前作との比較ですが、同録音家の姉妹作『OSAKA 1981 1ST NIGHT』『同 2ND NIGHT』と比べても本作の勝ち。もちろん、同一録音家・同一機材だけにサウンド特性は酷似しているものの、本作は圧倒的に「近い」のです。前作『NAGOYA 1981』をお持ちの方でしたらより繊細で美しいサウンドを、姉妹作『OSAKA 1981 1ST & 2ND NIGHT』を体験された方なら一層ダイナミックでパワフルなサウンドをご想像ください。本作のサウンドは、その想像の1.2倍増しくらいの超絶感なのです。 【音楽ジャンル”ブルースロック”の極みとなる三姉妹】そんな「ダイレクトな美音」で描かれるのは、ブルースロックの至極とも言われるフルショウ。その素晴らしさをご存知の方は繰り返しになりますので、駄文はさっさと読み飛ばしてご注文ください。ご存じない方のために、最後に「なぜ1981年の日本が別格なのか」をご紹介しましょう。そもそも“COME AN’ GET IT Tour”が特別でした。いわゆるクラシックWHITESNAKE最後のツアーであり、アルバム1枚1枚を重ねて滋味を錬成していった彼らが大名盤を全英2位に送り込んだツアー。まさに英国ブルースロックの極地でした。ところが、そんな成功期にも関わらず、サウンドボードもプロショットも一切存在しないのです。実際、オフィシャル盤以外にも各ツアーの極上ステレオサウンドボード・アルバムが盛りだくさん。良い機会ですので、ちょっと整理しておきましょう。SNAKEBITE Tour:『VINTAGE COLLECTION 1978』TROUBLE Tour:『STEAL THE NIGHT』等 LOVEHUNTER Tour:『DEFINITIVE NAGOYA 1980』『LINEHUNTER』等 READY AN' WILLING Tour:『LIVE...IN THE HEART OF THE CITY COMPLETE』等 COME AN’ GET IT Tour:一切なし! ←★ココ★(※注:いずれも代表サウンドボードのみ) このように、すべてのツアーで公式級サウンドボードが存在するわけですが、唯一の例外が“COME AN’ GET IT Tour”。そんなエアポケット・ツアーですから世界中のマニアが渇望。長い歴史で「サウンドボード代わり」が求められ続けてきたわけです。その乾きは、強力なオーディエンス録音が登場する度に「サウンドボードだ!」と話題になる始末なのです。そんな“COME AN’ GET IT Tour”探求の歴史で、もっとも豊作だったのが日本。短い日程の中で録音が量産されただけでなく、そのレベルが異様に高い。マニアが「サウンドボードだ!」と騒いだ録音も、ほとんどが日本マスターだった。これこそ「なぜ1981年の日本が別格なのか」の意味なのです。そして、本作はそんな極めつけの「1981年の日本」の最高峰を更新してしまった一作なのです。これまでの大阪2連作では「この新作か『NAGOYA 1981』か、どちらかが頂点」とご紹介してきましたが、本作はその『NAGOYA 1981』を超えてしまった。唯一無二の最高峰なのです。絶世の三姉妹作の一篇としてはもちろん「英国産ブルースロックの1つの頂」として対面していただきたい超名盤。「1981年6月27日:名古屋市公会堂」公演の超絶級オーディエンス録音。話題の2連作『OSAKA 1981 1ST NIGHT』『同 2ND NIGHT)』と同録音家による初公開録音で、そのサウンドは史上最高峰を更新。名古屋公演は従来録音からして「COME AN’ GET IT Tourの最高傑作」と言われてきましたが、本作はさらにディテールが細やかさでセパレート感も鮮やか、そして鳴りが美しい。大阪2公演の姉妹作と比べてもダイレクト感が圧倒的であり、クラシック白蛇の名曲を濃縮したCOME AN’ GET IT Tourの新たなる最高傑作です。 Live at Nagoya-shi Kokaido, Nagoya, Japan 27th June 1981 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1 (70:19) 1. Introduction 2. Walking In The Shadow Of The Blues 3. Sweet Talker 4. Ready an' Willing 5. Don't Break My Heart Again 6. Till The Day I Die 7. Lovehunter 8. Micky Moody Guitar Solo 9. Lovehunter (reprise) 10. Mistreated 11. Soldier Of Fortune 12. Keyboard Solo 13. Belgian Tom's Hat Trick 14. Drum Solo 15. Belgian Tom's Hat Trick (reprise) Disc 2 (41:38) 1. Ain't No Love In The Heart Of The City 2. Would I Lie To You 3. Fool For Your Loving 4. Come On 5. Thank You Nagoya 6. Wine, Women an' Song 7. Band Introductions incl. Lie Down, Gimme Some Lovin' 8. Wine, Women An' Song (reprise) 9. We Wish You Well David Coverdale - Vocals Bernie Marsden - Guitar Micky Moody - Guitar Neil Murray - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums