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W.A.S.P. ワスプ/Germany 1992

ブラッキー・ローレス独りになりつつ、コンセプト・アルバムの大名盤『THE CRIMSON IDOL』を生み出した90年代初頭のW.A.S.P.。その貴重すぎる超・極上のライヴアルバムが登場です。そんな本作に記録されているのは「1992年10月2日ボン公演」。その超絶級オーディエンス録音です。“THE CRIMSON IDOL Tour”はW.A.S.P.史上でも特異な存在。クリス・ホルムズもフランキー・バネリも辞めており、終了後には活動停止。再びロードに出る1996年には2人とも復帰してちょっとした再結成状態だった。つまり前後の脈絡と切り離され、完全なブラッキーのソロ体制でポツンと行われたツアーだったわけです。もちろん、その内容は傑作『THE CRIMSON IDOL』を大フィーチュア。公式にはMONSTERS OF ROCKの数テイクがボーナス・トラックとして残されただけでしたが、本作はその乾きを癒すのに最高な「公式代わり」となり得るフル・ライヴアルバムなのです。まずは、歴史の特異点だったツアー概要を振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。《6月『THE CRIMSON IDOL』欧州発売》・7月26日ー8月7日:北米#1(4公演)・8月15日ー22日:欧州#1(4公演) ←※公式ボートラ・8月29日ー9月12日:北米#2(8公演・9月26日ー11月9日:欧州#2(30公演)←★ココ★・11月11日ー14日:日本(4公演) これが1992年のW.A.S.P.。ツアーとは言っても4公演ほどのミニ日程が多く、連日のように移動とステージを繰り返すツアー然としていたのは「欧州#2」だけでした。本作のボン公演は、その5公演目にあたる。ラストを飾った日本公演の約1ヶ月前のコンサートでした。そんなショウで記録された本作は「超」付きの、それも「超々々……」とズラズラ並べたくなる極上のオーディエンス録音。と言いますか、実際の音を聴きながら書いている今この瞬間も本当にオーディエンス録音だとは信じがたい。実際にはWHITE LIONの大傑作『BONN 1989』『BONN 1991』で話題を集めた名手が「自分で録った」と公開しているので間違いなく客録なハズなのですが、それにしても……。「なんか凄そう」と思われるかも知れませんが、本作のサウンドを理解するのは簡単です。ちょっと極上のFM放送を想像してみてください。はい、その音。芯がどうの鳴りがどうのと能書きを垂れる必要もないくらいに「そのまんま」なのです。そのミラクル・サウンドで描かれるのは、あの素晴らしき『THE CRIMSON IDOL』を生み出したブラッキーの美学が滲んで溢れてこぼれ出すフルショウ。日本公演をご記憶の方ならピンと来ると思いますが、『THE CRIMSON IDOL』ストーリーの再現ではなく、通常のコンサート形式。ここでその内容も整理しておきましょう。 クラシックス(9曲)・魔人伝:L.O.V.E. Machine/Hellion/On Your knees/I Wanna Be Somebody・ラスト・コマンド:Wild Child/Blind In Texas・エレクトリック・サーカス:I Don't Need No Doctor・ヘッドレス・チルドレン:The Real Me/The Headless Children クリムゾン・アイドル(5曲) ・The Invisible Boy/Chainsaw Charlie (Murders in the New Morgue)/The Idol/The Great Misconceptions Of Me/I Am One ……と、このようになっています。前述したMONSTERS OF ROCKの公式ライヴテイクはわずか7曲だったわけですが、本作は2倍以上のフルセット。組曲「The Great Misconceptions Of Me」もオリジナルを超える11分に渡ってドラマティシズムの極地を描いてくれるのです。QUEENSRYCHEの『OPERATION: MINDCRIME』やSAVATAGEの『STREETS A ROCK OPERA』と並んでHR/HM系コンセプト・アルバムも最高峰である『THE CRIMSON IDOL』。そのツアーを超・極上体験できる不可避の大傑作です。事実としてオーディエンス録音であろうとも、そんな事とは無関係に「オフィシャル代わり」を務めてくれる新名盤。『THE CRIMSON IDOL』時代のオフィシャル代わりを務める新名盤。「1992年10月2日ボン公演」の超絶級オーディエンス録音です。WHITE LIONの超傑作で世界的な話題を集めた名手コレクションなのですが、そのサウンドは完全にFM放送級。「何となくラジオっぽい」ではなく「そのまんま」です。ショウは伝説の日本公演も甦る素晴らしさで、公式には7曲のボートラでしか聴けなかった“THE CRIMSON IDOL Tour”を極上フル体験できる驚異の新発掘です。 Live at Biskuithalle, Bonn, Germany 2nd October 1992 ULTIMTE SOUND Disc 1(55:57) 1. The Titanic Overture 2. The Invisible Boy 3. The Real Me 4. L.O.V.E. Machine 5. Chainsaw Charlie (Murders In The New Morgue) 6. Wild Child 7. The Idol 8. The Headless Children 9. The Great Misconceptions Of Me  Disc 2 (33:09) Encores 1. Audience 2. Hellion 3. On Your knees 4. I Don't Need No Doctor 5. I Am One 6. I Wanna Be Somebody 7. Blind In Texas Blackie Lawless - lead vocals, rhythm guitar Doug Blair - lead guitar Johnny Rod - bass, backing vocals Stet Howland - drums, backing vocals

W.A.S.P. ワスプ/Germany 1992

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