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Bob Dylan ボブ・ディラン/CA,USA 9.10.1989 Mike Millard Master Tapes

伝説のテーパー、マイク・ミラードは1989年の9月に再びボブ・ディランのコンサートに出向いていたことが明らかにしてくれたのは昨年リリースされた名盤「COSTA MESA 1989: MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES」でした。この録音はミラードが89年のディランを捉えてくれていたという新事実はもとより、それまで音質の優れない音源しか存在しなかった日を彼が録音してくれていたおかげで一気に聞きやすくなったという、世界中のマニアを喜ばせる要因も含まれていたもの。そんな衝撃の発掘から一年、コスタ・メサから二日後のロスアンゼルスはグリーク・シアターでもミラードが録音を敢行してくれていたことが明らかとなりました。今回もまたミラード・スタンダードと呼びたくなるような素晴らしいクオリティのオーディエンス録音なのですが、特に素晴らしいのがギタリスト、GE・スミスのプレイを間近な音圧で捉えてくれているということ。1988年から1990年にかけて「Never Ending Tour」と呼ばれた黄金期を支えた彼のプレイがオンな音像で聞けるというだけでもこの時期を好むマニアからすればたまらないはず。何しろこの日のGEはプレイがいつにもましてキレッキレ。オープニング「Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)」の終盤でクラプトン「Layla」のフレーズを弾きだす始末。それがコスタ・メサではローリング・ストーンズ「The Last Time」のリフを組み込んでくれていた訳ですが、この日も別の曲のリフを組み込むというハッスルぶり。続く「Gotta Serve Somebody」でもアグレッシブなフレーズを弾き倒すなど、一聴して解るほどのエンジン全開ぶりが際立っている。88年から90年にかけて、いつもテンション高めなフレーズを連発していた「Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again」にしても、明らかにいつも以上のハイパーなフレーズを炸裂。どうしてこの時期GEがこれほどまで余裕たっぷりに弾きまくってくれたのかというと、それは一重に7月から行われた夏のアメリカ・ツアーの終盤であり、この日が最終日であったということに尽きるのではないかと。まず最初に激しいプレイの際立ったGE・スミスのギタープレイばかりを書いてしまいましたが、それほどまでに好調な彼に煽られてディランが大人しくしているはずもなく、彼もまたオープニングから絶好調。元気に歌いまくるのは当然として、先の理由からキレッキレなGEに対してエレキとアコギの両方を使い分けたリズム・ギターで彼の煽りに応えるかの如くかき鳴らす。ここが実にミラード録音らしいのですが、二人のギターが明瞭に聞き分けられるというのがお見事。それにコスタ・メサと同様ディランが一切MCを発さず、ほとんど曲間を開けずにメドレー状態で演奏し続ける89年特有の展開はこの日も健在。もはや余計な言葉など挟む間もなく、とにかく歌わずにはいられない…といったところでしょうか。また「Knockin' On Heaven's Door」は前半がディラン主導の弾き語り状態で始まって途中からバンドが加わるという、これまた89年特有のライブアレンジでありながら先のコスタ・メサでは聞かれなかったもの。おまけにディランのテンションが非常に高い。そんな絶品の演奏をミラード・クオリティで味わえるのがあまりに魅力的。スロー・ブルース「It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry」に至ってはコスタ・メサのバージョンをも凌ぐディランの熱唱ぶりが強烈で、GEに負けじと彼もまたツアー最終日ということから力を惜しみなく出し切ろうとしているのでしょう。そしてコスタ・メサでは「Rank Strangers To Me」という曲で歌がない個所にカットが生じていたことから補填を行う必要がなかった訳ですが、それと比べて今回の音源におけるカセット・チェンジで生じたカット個所は複数に及んでいた上、そのどちらも深刻なものだったという欠点があります。最初のカットは「Simple Twist Of Fate」イントロ。さらに名曲かつライブのフィナーレである「Like A Rolling Stone」にまで二種類の欠損が生じてしまっているのは痛い。中でも二回目のカットは曲のコーラス部分を中心として1分を超えるほどのカットというダメージでした。そこで今回のリリースに際し、独自に入手できた同日の別音源にてそれらのカットを緻密に補填。この別音源というのは現在ネット上でも入手不可能なものであり、ディランのコアな音源コレクターのみが所有していたというもの。そんな貴重な別のオーディエンス録音の提供を受け、単なるミラード音源のリリースにはとどまらないライブ完全収録を実現させたのです。そのアジャストぶりは極めて緻密なものであり、ミラード録音と比べて若干ながら音質の劣っていた別音源も格差を最小限に抑えるイコライズを施したことで、パッと聞いた感じではまったく違和感を覚えないほどスムーズな編集に成功しました。伝説のテーパーが敢行してくれたディラン新音源ということから、他にもアイテムがリリースされる可能性は大ですが、「Like A Rolling Stone」で大きなダメージとなってしまったカット個所までしっかりアジャストしてみせたのは本タイトルだけ!Greek Theatre, Los Angeles, CA, USA 10th September 1989 ULTIMATE SOUND Disc 1 (36:58) 1. Intro. 2. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) 3. Gotta Serve Somebody 4. Positively 4th Street 5. I Want You 6. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again ★6:55 - 最後まで補填 7. Simple Twist Of Fate ★0:00 - 0:26 補填 Disc 2 (59:51) 1. Blowin' In The Wind 2. To Ramona 3. Mr. Tambourine Man 4. Don't Think Twice, It's All Right 5. Knockin' On Heaven's Door 6. One Irish Rover 7. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry 8. In The Garden 9. Like A Rolling Stone ★2:17 - 2:19 / 2:28 - 3:42 補填 10. It's All Over Now, Baby Blue 11. All Along The Watchtower Bob Dylan - vocal & guitar G. E. Smith - guitar Tony Garnier - bass Christopher Parker - drums

Bob Dylan ボブ・ディラン/CA,USA 9.10.1989 Mike Millard Master Tapes

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