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ZZ Top ZZ・トップ/MA,USA 1977

コアなサザンロックの旗手として気を吐いていたLONDONレコード時代のZZ TOP。その総決算とも言うべきライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1977年3月16日ボストン公演」。その強力オーディエンス録音です。本作最大のポイントは客録とは信じがたいほどのサウンドにあるわけですが、ライヴ時期も美味しすぎる。その意味をご説明するためにも、まずはLONDONレコード時代最後となった“WORLDWIDE TEXAS Tour”の概要から始めましょう。1976年・1月9日ー20日:北米#1(5公演)・2月23日:アッシュウォーベノン公演“WORLDWIDE TEXAS Tour”・5月29日ー8月14日:北米#2(34公演)・9月9日ー11月28日:北米#3(30公演)《11月26日『THE BEST OF ZZ TOP』/29日『TEJAS』発売 1977年・2月10日ー7月9日:北米#4(40公演)←★ココ★・12月28日ー31日:北米#5(4公演)《活動休止》これが1976年/1977年のZZ TOP。彼らのキャリアはざっくり3つに大別でき、「初期=LONDONレコード時代(1971ー1977年)」「大ヒット期=ワーナー時代(1979ー1992年)」「その後=RCA/AMERICAN時代(1993年以降)」となっています。LONDONレコードからワーナー・ブラザーズへ移籍する際には約2年間の活動休止があったわけですが、“WORLDWIDE TEXAS Tour”はその直前に行われた最終ツアーのこと。「ワールドワイド」とは名ばかりで北米のみだったのですが、そもそも彼らが世界進出を図るのは80年代になってから。LONDONレコード時代は西ドイツでショウケース的なギグを2回ほど行った事がある(1975年)だけで、北アメリカ限定の内陸ロックバンドだったのです。ともあれ、そんな“WORLDWIDE TEXAS Tour”でも本作のボストン公演は後期。LONDONレコード最終作『TEJAS』発売後となる「北米#4」の11公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、極太・ド密着。名門「Krw_co」から公表された新発掘の1stジェネ・マスターなので由緒正しく、曲間の喝采も生々しい。しかし、肝心の演奏音はオーディエンス離れしており、ヴォーカルはコーラスと絡み合っても2人の歌詞の一語一語までハッキリしていますし、ベースはブリブリとしたアタック音もブイブイと唸るグルーヴも目の前感覚。トリオのシンプルなアンサンブルということもりますが、それにしても隅々までえらくクッキリとしていて「コレ、本当にオーディンス!?」の疑念がどうしても頭を離れないのです。そんな超クリア&ダイレクト・サウンドで描かれるのは、80年代とは大きく異なるLONDONレコード時代の総決算。その集大成ぶりを実感していただくためにも、ここでセットを整理してみましょう。トレス・オンブレス(6曲) ・Precious and Grace/Waitin' for the Bus/Jesus Just Left Chicago/Move Me on Down the Line/Beer Drinkers & Hell Raisers/La Grange ファンダンゴ!(8曲+α)・Thunderbird/Heard It on the X/Balinese/Nasty Dogs and Funky Kings/Blue Jean Blues/Mexican Blackbird/Tush/Backdoor Love Affair/Mellow Down Easy テハス(7曲)・Enjoy And Get It On/Pan Am Highway Blues/It's Only Love/Ten Dollar Man/Arrested for Driving While Blind/She's A Heartbreaker/El Diablo その他(2曲)・リオ・グランデ・マッド:Chevrolet・その他:Rattlesnake Shake(FLEETWOOD MAカバー)……と、このようになっています。『TRES HOMBRES』も『TEJAS』も半数以上の曲が大盤振る舞いされ、「Enjoy And Get It On」「Pan Am Highway Blues」「Ten Dollar Man」「She's A Heartbreaker」といったツアー限定曲が山盛り披露。「Move Me on Down the Line」にしてもワーナー移籍以降はほとんど記録のない当時なればこそのナンバーです。そして、さらに上を行くのが『FANDANGO!』。メドレーもあるので厳密ではないものの、「Jailhouse Rock」以外の全曲が演奏されるのです。そして、この膨大なレア曲を矢継ぎ早に繰り出すパフォーマンスこそが激アツ。スケール感こそ後の大ヒット時代には及びませんが、まだ20代だった若さに任せて勢いよくブギをかっ飛ばし、大観衆をノセにノセまくる。その飛び散る汗やツバまでもが感じられるほどの灼熱ライヴなのです。シンセも導入して新時代のブギを確立したワーナー・ブラザーズ時代も素晴らしいですが、南部魂丸出しのサザンロックの真髄と言ったらLONDONレコード時代に尽きる。本作は、その集大成となる“WORLDWIDE TEXAS Tour”を極上体験できる新発掘ライヴアルバムです。まだ世界に目を向けず、だからこそコアだった初期ZZ TOPの大熱演が詰まりに詰まった1本。「1977年3月16日ボストン公演」の強力オーディエンス録音。名門「Krw_co」による新発掘1stジェネ・マスターで、とにかく極太・ド密着。「コレ、本当にオーディンス!?」と不思議に思うほどの超クリア&ダイレクト・サウンドです。『TRES HOMBRES』も『TEJAS』も半数以上の曲が大盤振る舞いされ、『FANDANGO!』に至っては「Jailhouse Rock」以外の全曲を披露。「Enjoy And Get It On」「Pan Am Highway Blues」「Ten Dollar Man」「She's A Heartbreaker」「Move Me on Down the Line」等、ワーナー移籍以降には望めない美味しいレパトリーが山盛りの絶対盤です。Boston Garden, Boston, MA, USA 16th March 1977 TRULY PERFECT SOUND Disc 1 (38:43) 1. Intro 2. Thunderbird 3. Chevrolet 4. Precious And Grace 5. Waitin' For The Bus 6. Jesus Just Left Chicago 7. Enjoy And Get It On 8. Pan Am Highway Blues 9. Movin' On Down The Line 10. It's Only Love 11. Ten Dollar Man 12. Heard It On The X 13. Arrested While Driving Blind  Disc 2(52:25) 1. Balinese 2. Funky Kings And Nasty Dogs 3. She's A Heartbreaker 4. Beer Drinkers & Hellraisers 5. Blue Jean Blues 6. Rattlesnake Shake 7. La Grange/Sloppy Drunk/Bar-B-Q 8. Mexican Blackbyrd 9. El Diablo 10. Tush 11. Backdoor Love Affair 12. Mellow Down Easy/Boogie Chillin' 13. Outro Billy Gibbons - guitar, vocals Dusty Hill - bass, vocals Frank Beard - drums, backing vocals

ZZ Top ZZ・トップ/MA,USA 1977

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