伝説の初来日を伝える伝説の名録音がアップグレード! 「GRAF ZEPPELIN」による細密マスタリングでブラッシュアップ2CDがリリース決定です。そんな本作に刻まれているのは2公演。「1978年8月3日:名古屋市公会堂」公演と「同年8月5日:大阪フェスティバルホール」公演の極上オーディエンス録音セットです。彼らの初来日と言えば、テレビ/ラジオ放送や流出サウンドボード、超高音質オーディエンスなど、様々な記録がひしめいてもいます。ここで当時の記録を紐解き、本作のポジションを整理しておきましょう。・7月25日:中野サンプラザ・7月29日:芝郵便貯金ホール・7月31日(昼の部):東京厚生年金 ←※TV放送(?)・7月31日(夜の部)『CLASS OF '78』&TV放送(?)・8月3日:名古屋市公会堂 ←★本作DISC 1★・8月5日:大阪フェスティバルホール ←★本作DISC 2★ ※注:各日とも代表作のみ。この他に日付不明のサウンドボード盤『YOUNG GOD: TOKYO 1978』もあります。初来日を代表する2つの伝説録音 以上、全6公演。東名阪をコンパクトに巡りつつ、その大半は東京公演。そして、象徴的なTV放送プロショットやサウンドボード『YOUNG GOD』、極上オーディエンスの『CLASS OF '78』など、多数の名作が残されました。しかし、そうした記録は東京ばかり。本作はそれらとは一線を画する、西日本2公演を丸ごと完全収録したオーディエンス録音なのです。そんな本作は、伝説として語り継がれている極上マスターを「GRAF ZEPPELIN」がブラッシュ・アップした最高峰更新盤。このマスターは2015年に発掘されて当店の『LEGENDARY JAPAN TOUR 1978』としても大ヒットしたものですが、その後も超える物がない。現在、ネットでは同録音の別系等マスターが流通しておりますが、やはり最高峰は『LEGENDARY JAPAN TOUR 1978』マスターのまま。上記した通り、東京公演にはサウンドボード『YOUNG GOD』もありますが、本作の方が遙かにド迫力で高音質なのです。超精密な位相補正で意外なほど鮮やかに変貌 では、そんなサウンドボード超え録音がどうアップグレードしているのか? 本作の2公演で共通した分かりやすいアップグレード・ポイントは「位相補正」でしょうか。「GRAF ZEPPELIN」マスタリングは基本に忠実でありつつ、その精度が異様に高く、位相ズレも1/1000秒まで徹底的に補正されている。それにより、定位もビシッとセンターになっているのです。前回盤『LEGENDARY JAPAN TOUR 1978』をお持ちの方ならちょっとヘッドフォンで聴いてみてください。極太ダイレクトなサウンドではありますが、ステレオ感の中央は左目の前辺りで、頭を左側に引っぱられているような気がしませんか? これは微妙な位相ズレが原因だったのです 実のところ、発掘当初はこのステレオ感の原因は経年によって生まれた左右チャンネルの音量差と言われ、世界中のコレクター達は音量調整で対応。『LEGENDARY JAPAN TOUR 1978』も同様の処理が行われていました。もちろん、大幅な位相ズレであれば当時でも判別できたのでしょうが、微細なズレだったために見逃されがちだったのです。そして、本作はそのズレをビシッと補正。キッチリ眉間にセンターが来るステレオ感だけでなく、ズレによって微妙に曇っていたエッジの鋭さや芯の力強さまで向上したのです。個別に磨き込みつつ、統一された作品感も追及 位相補正の効能は名古屋/大阪の両方で感じられますが、それ以外にも双方で異なった処理も行われています。まず名古屋録音(DISC 1)で分かりやすいところでは後半「Diamonds And Rust」。どういうわけか従来マスターではこの曲の前後に音のダブりが発生(欠損ではないのでデジタル化の際にミスでもあったのかも知れません)していましたが、本作ではキチンとシームレスに整えました。さらに(人間が感じ取れるかどうか微妙なくらいの)高周波ノイズも綺麗に除去されています。変わっての大阪録音(DISC 2)パッと聴いて一発。ヌケの良さとダイナミズムが大きく向上しています。これは名古屋録音(DISC 1)との統一化を図った結果。従来盤『LEGENDARY JAPAN TOUR 1978』では大阪篇がややコシの弱いサウンドに感じられた方も多いのではないでしょうか。本作はそうした違和感を(不自然にならない範囲で)解消。記録としてのリアリティだけでなく、名古屋/大阪を1セットの音楽作品として聴き通せる完成度も追究したのです。こうして生まれ変わった初来日2公演は、まさに伝説の名に相応しい。初来日のセットは『PRIEST IN THE EAST』と似ていながら異なっておりますので、比較しながら整理しておきましょう。ステンド・クラス(4曲)・Exciter/White Heat, Red Hot(★)/Better By You, Better Than Me(★)/Beyond The Realms Of Death(★)その他(7曲)・運命の翼:The Ripper/Victim Of Changes/Genocide/Tyrant・背信の門:Sinner/Diamonds And Rust/Starbreaker ※注:「★」印は公式『PRIEST IN THE EAST』で聴けない曲。……と、このようになっています。『殺人機械』以前なために『ステンド・クラス』ナンバーが大量に聞けるわけですが、それ以上に鮮烈なのがパフォーマンスそのもの。ご存知の通り、『PRIEST IN THE EAST』はロブ・ハルフォードが風邪を引いた不調のショウであり、ヴォーカルも差し替えていました。それに対し、本作は正真正銘の絶好調。オーディンスですから一切の差し替えもオーバーダブもないのに『PRIEST IN THE EAST』と同等……いや、それ以上の凄まじい絶唱を轟かせているのです。もちろん、ロブだけではない。グレン&K.K.のツインもキレッキレですし、リズム隊も70年代ならではのドラマティシズムが全開。80年代になるとJUDAS PRIESTのビートは「シンプル&グルーヴ」に大転換してしまうわけですが、ここではイアン・ヒルも歌心いっぱいのラインを弾きだし、レス・ビンクスも手数でダイナミズムを演出している。そのすべてに「日本という異世界」に触れた高揚感が溢れ出してくる。なるほど、これほどハイテンションなショウなら再来日で公式ライヴアルバムを作りたくなるわけだ………そんな説得力さえ宿った大熱演が繰り広げられるのです。2023年の日本は、伝説の初来日から45周年。そんなアニバーサリー・イヤーに甦った本作は『CLASS OF 1978』と並び、ヘヴィメタルと日本の出会いの現場を極上体験できる文化遺産アルバムです。「ジ・ュ・ー・ダ・ス・プ・リ・ー・ス・ト!」………そう呟いたあの時代がスピーカーから溢れ出てくるサウンドボード超えの大決定盤。(リマスター・メモ)名古屋 ★位相修正。左寄りだった音像が概ねセンターに改善されています ★全体の音量バランス若干調整。序盤左チャンネルを中心に持ち上げ補正 ★16khz付近に漂う高周波ノイズ除去 ★Diamonds And Rust前後の曲間で生じていた音のダブリは解消 大阪 ★位相修正。若干左寄りだったのが改善 ★全体に低域中心にEQ調整し、コシと張りのあるサウンドに補正「1978年8月3日:名古屋市公会堂」公演と「同8月5日:大阪フェスティバルホール」公演の極上オーディエンス録音セット。サウンドボード以上と言われた伝説録音を「GRAF ZEPPELIN」がブラッシュ・アップした最高峰更新盤です。強力な極太感/ダイレクト感はそのままに従来版ではズレていた位相も精密補正し、眉間にビシッとセンターが来るステレオ感を実現。さらにコシの弱かった大阪録音(DISC 2)も鮮やかに生まれ変わり、作品としての統一感も追究しました。まさに初来日を象徴する文化遺産アルバムです。Nagoya-shi Kokaido, Nagoya, Japan 3rd August 1978 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE) Festival Hall, Osaka, Japan 5th August 1978 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)Disc 1 (74:16) Live at Nagoya-shi Kokaido, Nagoya, Japan 3rd August 1978 01. Intro. 02. The Great Gates Of Kiev 03. Exciter 04. White Heat, Red Hot 05. The Ripper 06. Sinner 07. Beyond The Realms Of Death 08. Better By You, Better Than Me 09. Victim Of Changes 10. Diamonds And Rust 11. Genocide 12. Starbreaker 13. Tyrant Disc 2 (75:21) Live at Festival Hall, Osaka, Japan 5th August 1978 01. The Great Gates Of Kiev 02. Exciter 03. White Heat, Red Hot 04. The Ripper 05. Sinner 06. Beyond The Realms Of Death 07. Better By You, Better Than Me 08. Victim Of Changes 09. Diamonds And Rust 10. Genocide 11. Starbreaker 12. Tyrant Rob Halford - Vocals K.K. Downing - Guitar Glenn Tipton - Guitar Ian Hill - Bass Les Binks - Drums